コーチングとティーチングの違い

これまで学校でも企業においても典型的な指導方法と言えば、上司や教師が知識や技能を教え込むという『ティーチング』が一般的でした。

対して『コーチング』は一人ひとりの内側にある「可能性、勇気、アイディア、覚悟」などを引き出すところにあります。そう「教える」のではなく、「引き出す」のがコーチングです。しかし、どちらか一方だけでは上手くいかないことがあるのも事実です。

例えば、新卒で最近配属された新入社員に対して、「キミはこれがどうなればいいと思う? 何ができると思う?」と訪ねても部下は困ってしまいます。いくら「可能性を引き出す」コーチングといっても答えを引き出すのは、ほぼ無理です。この場合は、「こういうときには、この方法。こんなときは気を付けて。これとこれは調べておいたほうがいい」というようなティーチングが必要です。

しかし、何年も働いてきた人にいちいちティーチングをしたら、「そんなことは知ってるよ!」という気持ちにさせてしまいます。そういう人に対してはコーチングが適しています。相手に質問して、相手の意見を引き出すようにします。

相手の習熟度が高ければ高いほど、コーチングの割合を多くします。つまり、投げかけられた質問に対し自ら考え、自ら答えをだす。問題に対する答えは本人がもっているからです。自らの手で答えを見出し、そして行動を促すのがコーチングです。ティーチングとコーチングのバランスを使い分けるのが重要だということですね。